お見積もりに賢くなる話。About Estimate

塗装の見積もり、ほんとの話。

塗装の見積もりって、なんだかよく分からない

見積もりを見るコツから業界の裏話まで、ガリレオ後藤がホンネでお話しします。

答える人。
ガリレオ後藤
塗装博士。聞きにくいことでもなんでも答えます!お気軽に「ガリレオ後藤」まで問い合わせくださいね。
質問する人。
春江町在住山本さん
当社のチラシやwebのデザイン担当のデザイナーさん。お客様代表としていろいろ質問してもらいました。

塗料の違いが価格の違い。安易な値引きにも注意を。

山本
見積書は明細までしっかり目を通して比較することが重要なのは分かりました。でも、材料名を見てもそれがグレード的にいいものなのか判別ができないんですが
ガリレオ後藤
そうなんですよね。実は同じ塗料でも違う種類があるってご存知ですか?
山本
えー、知らないです!
ガリレオ後藤
スタンダードな塗料として知られるシリコンには、水性と溶剤があります。水溶性のシリコンの方が値段は安いんですが、北陸などの雨風が多い日本海側では持ちがいい溶剤が断然おすすめなんです。でも、できるだけ安く済ませようとする業者は、あえて水性のものを使ったりしますね。最初は溶剤を使う予定だったのに、値引きの際にお客さまに無断で水性のものに変えるようないい加減な業者もいるんです。
山本
それって酷くないですか?塗料の種類が分からないお客さまは、値引きをしてもらえたら素直に喜んじゃいますよね。値引きされるけど、塗料の質も下げられているとは気づかずに
ガリレオ後藤
そうなんです。だから材料名がはっきりと記載されている見積書のほうがわかりやすくて安心なんですよ。

見逃してはいけない、足場の見積もり。

山本
他にも見積書で特に注意して見たほうがいい項目はありますか?
ガリレオ後藤
高圧洗浄など下地処理をきちんとやっているかも大事ですね。あと意外に足場も見逃せないですよ。
山本
足場ですか?
ガリレオ後藤
見落としがちですが、足場の比較は忘れないでほしいですね。足場の金額が安いと、メッシュシートを使用していない場合があります。メッシュシートは 隣家に対する配慮として大切なこと なので、記載されていない場合には確認した方がいいですよ。
山本
足場ひとつにしても注意すべき点があるんですね。
ガリレオ後藤
あと 気をつけてほしいのが、「足場を組まずに塗装するので安くできますよ!」という業者。 足場を組まずにはしごや脚立で仕事をする業者は、安全面の配慮ができないため転落事故などのリスクがあります。こういう業者は 塗りにくい場所や塗り回数を手抜きする可能性 もあると思います。
山本
簡単に値下げできるのには理由があるんですね。安くしてもらえると得したような気分になりますが、知らないうちにリスクを背負っていることもあるんですね。
ガリレオ後藤
「足場代をサービスします!」とか「キャンペーン中で足場代は無料です」というフレーズにも注意してください。 足場は塗装工事の現場に絶対に必要ですし、協力業者さんに組んでもらうものなので、それを無料にすることはでいません。 無料にした足場代は別の項目や工事単価にしっかりプラスされて、結局お客さま自身が支払っていますよ。

値引きのワケには裏がある。

山本
ズバリ値引きはしてもらえるんですか?
ガリレオ後藤
基本は 値引きしない見積書が理想 ですね。でも、工賃であったり材料の仕入れ業者に直接お願いすることで、多少の値引きは可能だと思います。5人かかるところを4人で頑張る、でも仕事の質は落とさない、といったような。
山本
なるほど。やはりお客さまとしては『要望はちゃんと伝えたい。でも金額はできるだけ安くしてほしい』といった思いがあると思うんですよ。
ガリレオ後藤
そうですね、ただ 大幅な値引きには要注意 ですよ!ひどい塗装屋では3回塗るところを2回に減らしてしまうなど、 どこかの工程を一つ抜かしてしまう こともある んですよ。まさしく手抜き工事です。最近では少なくなってきたものの、これはこの業界の昔ながらの嫌なイメージですね。
山本
それはひどいですね。私たちはつい大幅な値引きしてもらえるとそれだけお得!と思ってしまいますが、まさかそんな裏側があったとは。 どこから値引き をしてもらえたのかを きちんと確認する ことも大切ですね。