お見積もり
お見積もり
ガリレオさん、今日はこれから塗装工事を考えているお客さまの代表として、見積もりを取る際の注意点やポイントなどをしっかり教えていただきたいと思います。
はい、よろしくお願いします。今回は見積書に隠された裏側や落とし穴など、核心に迫ることまでお話ししちゃおうと思っています。
  • ガリレオさん、塗装業界を敵に回しちゃいますね・・・。
    それではまず、見積もりを取ろうと考えたときに相見積は取ったほうがいいのでしょうか?

    基本取ってもらったほうがいいですね。どれだけの金額がかかるのかっていうのが1番わかりやすいです。そして、工事をする家や建物の面積を実際に確認して図るわけですが、必ず各社面積に誤差が出てきます。面積によって使う塗料の量も変わり、それによって金額も変わってきますからそういった点にも注意して見ていただきたいですね。

  • なるほど。面積の測り方一つでも各社違うんですね。

    そうなんです。それに見積書の書き方でも大きく違いますよ。工程や材料名などの表記がない一式見積もりなんかは特に危険です。あんなのいくらでもごまかせますからね(笑)。
    どういった工程があり、どんな材料を使うのか、そしてそれぞれにいくらかかるのか、そういった点を詳しく明記されている見積書こそがお客さまのことを1番に考え信頼できる見積書だと思いますね。

  • 私もそうなんですが、お客さまはやっぱり合計金額だけを見て比較しちゃいますよね。素人目には中身がわからないから、合計金額を見比べてつい安いほうを選んじゃいますね。

    実はそこが危ない落とし穴なんですよ!塗装屋もお客さまのそういった心理を見抜いて、そこそこのお手頃な材料でそこそこの見積もりを出してくるんですよ。安すぎても怪しまれるでしょ?だから選ばれやすくするために、決して悪くはない無難なものを提案してくるんですよ。

  • なるほど~。では逆に後藤塗装さんの見積書はどういった工夫をされているんですか?

    そうですね、うちはお客さまがそういう風にお値段に注目しがちなので、逆にお値段以上のものをお客さまに提供するように心がけています。それは材料の質であったり、またその材料を塗ることにより今の生活がどう変わり、どういう利点があるのかといった価値ですね。そういうことを実体験も踏まえてわかりやすくお客さまに説明して、納得していただくのが見積書の役目だと思っています。だから、相見積もりでうちの金額が他の業者より高くても、高いなりの理由や価値を自信をもって説明することができますね。結局大切なのは、見積書に根拠があるかないかなんですよね。

    • ガリレオさん、材料名なども注意してチェックした方がいいんでしょうか?

      そうですね。例えば山本さん、同じ塗料でも違う種類があることをご存知ですか?

    • えー、知らないです!

      例えばシリコンには水性のものと溶剤のものがあるんですよ。お値段は溶剤の方が高いんですが、北陸地方などの雨風が多い日本海側では、断然持ちがいい溶剤がおすすめなんです。しかし、できるだけ安く済ませようとする業者は敢えて水性のものを使ったりしますね。それに最初は溶剤を使用する予定だったのに、値引きをする際にお客さまに無断で溶剤から水性のものに変えてしまうといういい加減な業者もいるんですよ。

    • えー、そうなんですか?塗料の種類がわからないお客さまにとっては値引きをしてもらえて素直に喜んでしまいますよね。値引きもされるけど、塗料の質も下げられているとは気付かずに・・・。

      そうなんです。そういった意味でも、材料名がはっきりと記載されている見積書のほうがわかりやすく、安心なんですよ。

      • 他にも見積書では特に注意して見たほうが良い項目とかありますか?

        そうですね、高圧洗浄であったり下地処理をきちんとやっているかなども大事ですね。あと、意外に足場も大事なんですよ。

      • 足場ですか?

        はい。見落としがちですが、足場の比較をしてほしいですね。足場の金額が安かったりすると、メッシュシートを使用していない場合がありますね。メッシュシートは隣家に対する配慮として大切なことなので、記載されていない場合には確認したほうがいいでしょう。

      • なるほど~、足場の項目一つにしても注意すべき点があるんですね。

        • ズバリ値引きはしてもらえるんですか?

          基本は値引きしない見積書が理想ですね。でも、工賃であったり材料の仕入れ業者に直接お願いすることで、多少の値引きは可能だと思います。5人かかるところを4人で頑張る、でも仕事の質は落とさない、といったような。

        • なるほど。やはりお客さまとしては『要望はちゃんと伝えたい。でも金額はできるだけ安くしてほしい』といった思いがあると思うんですよ。

          そうですね、ただ大幅な値引きには要注意ですよ!ひどい塗装屋では3回塗るところを2回に減らしてしまうなど、どこかの工程を一つ抜かしてしまうこともあるんですよ。まさしく手抜き工事です。最近では少なくなってきたものの、これはこの業界の昔ながらの嫌なイメージですね。

        • それはひどいですね。私たちはつい大幅に値引きしてもらえるとそれだけでお得!と思ってしまいますが、まさかそんな裏側があったとは。どこから値引きをしてもらえたのかをきちんと確認することも大切ですね。

          • よく訪問販売の話とかも聞くんですけど、いいんですかね〜?

            飛び込み営業の業者には要注意した方がいいですね。以前、訪問販売で契約したお客さまから相談を受けたことがあるんですけど、うちで見積もりを出すと200万でできる工事が、なんとその業者からは500万という高額な見積もりを請求されたそうです。さらに、そこから200万の値引きをすると言われたそうです。むちゃくちゃですね。

          • えー、金額が全然違いますね。200万の値引きというのも怪しすぎますね。

            そうですね、全ての訪問販売が悪徳というわけではなく、あくまで一部ですけどね。中には仕事も粗く、3,4日で簡単に終わらせてしまうこともあるんですよ。

          • それはひどいですね。実際にまだそういう業者さんもいるんですね。

            そうですね、実際にはそういった悪質な訪問販売もあるんだということを一人でも多くの人に知ってもらいたいです。そして、やっぱりそういった被害を未然に防ぐためには、お客さま自身にも見積もりを見る目を養っていただくことも大事なんですよね。

            • 他にもこんな悪徳業界には気を付けたほうがよいという例はありますか?

              そうですね。これは名古屋のリフォーム会社の話ですが、ある塗装屋がそのリフォーム会社から電話で塗装の下請けを頼まれたそうです。そして実際に現場に行ってみると、すでに足場が組まれていたそうです。契約した翌日に足場が出来上がっている状態なんですよ。

            • それはお客さまにクーリングオフをさせないための手口ですか?

              そうなんです。正確には、契約から8日間まではクーリングオフできるんですけどね。契約した直後になんらかの作業を始めてしまうことでお客さまの心理的な部分をついてるんですよ。で、そこから塗装屋を決めるんですよ。おかしい話でしょ。

            • 確かに、順番もどうかと思いますね。

              まずは塗装屋に見積もりを出してもらい、その次に足場屋にも見積もりをもらって、じゃあ全部でこれだけの金額になりましたってまとめてお客さまに持っていくのがリフォーム会社ですよ。それもしないで、自分の利益がほしいがためにとりあえず契約をしてしまってから足場屋に行き、翌日には足場を組ませてしまう。

            • 悪徳ですね~。

              もうはっきり言いますけどね、リフォーム会社の営業さんなんて塗装の知識なんてほぼ無いですからね(笑)

            • え、そうなんですか?!

              そうなんですよ。そして実際にあった話なんですが、福井であるリフォーム会社の下請けに入った時に、100万の仕事を80万でできないかって頼まれたんですよ。まぁ仕方ないんで80万でやりますよって承諾したら、その次にその会社の現場監督から電話がかかってきて『営業では80万て決まったと思うんですけど、うちの方ではどれだけ安くしてくれるんですか』って聞かれましてね、びっくりしましたよ。一つの会社の中でですよ、営業ではこれだけ落として、さらにこっちでは10万ほど落としてくださいって言われるんですよ。なんじゃこれーって思いましてね、さすがにそれはちょっとわかりませんて言ったんですけどね○○会社に、あ・・・名前言っちゃった(笑)

            • えー、あの○○会社ですか?

              はい、ここでは伏せておきますけど、実際聞きたい方は後藤塗装までご連絡ください(笑)話は戻りますが、でも1番の被害者はお客さまなんですよね。お客さまにはここまでしてあげたいという思いがあるのに、そこまで値段下げられたら出来ないじゃないですか。例えばですけどね、山本さんがパン屋さんだったとして100円のパンを50円で売れと言われたらどうですか?厳しくないですか?

            • 正直無理ですね。利益も出ないじゃないですか。

              そういうことをやるのが、今のリフォーム業界なんですよ。

            • 粗いですねー。それはやっぱり断れないんですか?

              さすがにもう断るようにしていますね。1番かわいそうなのはお客さまですよね。なので、なるべくリフォーム会社を通さずに直接塗装会社に頼まれることをおすすめします。中にはきちんとされているリフォーム会社もあるんですけどね。

            • でも実際にはまだまだ多いんですか?

              多いですね。あと、「○○キャンペーン」などのキャッチコピーにも気を付けたほうがいいです。何のキャンペーンでいつからいつまでの期間かということも確認した方がいいですね。例えば、この前ある業者さんの話ですが、春のキャンペーンで『屋根と外壁塗装のお客さまに限り足場工事の13万円が無料!』というのがありましてね。

            • 足場がタダですか?結構大きいですね。

              タダより怖いものはないですからね~。もちろん、塗装屋から足場屋にはその13万というのは払わないわけにはいかないんですよ。実際足場工事をするのは足場屋ですからね。じゃ、その13万をどこで浮かせるかというと・・・塗装の工程のどこかに上乗せするわけですよ。

            • えー、じゃあ結局得してないじゃないですか!

              そうなんです。見積書を注意して見ると、2、3万ずついろんなところにプラスされているはずです。キャンペーンなどで、○○が無料!というサービスにはそういった落とし穴が多いので気を付けたほうがいいですね。

            • うわー、そこはまさしく核心ですね。

              そうですね、知られざる裏側ですね。

            • なるほど。じゃあ、実際騙されないようにするにはどうすればいいんでしょうか?

              そうですね、やはり相見積を取ることですね。最低でも3社。そして3社取ったとしても、1番安いところがいいかというとそうではないんですよね。きちっと明細が書かれているかどうか。中身を見て判断してほしいですね。

              • 見積もり一つでも、注意すべき点がたくさんあるんですね。後藤塗装さんにとって、ズバリ見積もりとはなんですか?

                私たちにとって見積もりとは「最高のプレゼンテーション」だと思っています。塗装工事も車と同じ一つの大きなお買物なんですよ。

              • 車と同じですか?

                そうです。みなさん車を買う際には、性能やオプションなど詳しく調べますよね。そして自分に合ったものを選んで、車体価格に上乗せして最終的に価格が決まる。塗装工事でも同じことが言えます。お客さまがどのような生活を望まれるか。そして、その生活を送るためにはどういった性能が必要か。

              • なるほどー。そう考えると、自分がどういう生活がしたいかを考えた際に、塗料や工程などについても興味がわいてきますね!

                やっぱりお買物をするときには、ワクワクとした楽しい気持ちでしてもらいたいです。そういうお買物をしていただくためには、見積書の内容や意味というのは非常に重要になってくるんです。お客さまに、その価値をどうご説明して、どう理解してもらえるか。そしてその価値や機能を納得していただいた上で楽しい買い物をしていただきたいですね。お客さまにも選べる楽しみというのを味わってほしいです。

              • そうですね、確かにどうしても消費者側ではわからない裏側や不安な部分というのはあると思うんです。そういった点で、こういう風に業者側としてではなく、消費者目線として正直にアドバイスしてもらえることは本当にありがたいです。

                もし、他社の業者さんの見積もりや工事に対して心配なことがあれば、お気軽にご相談していただいても構いませんよ。

              • ガリレオさん、今日は核心に迫った言いにくいお話まで本当にありがとうございました!

                こちらこそ、ありがとうございました。この対談が、これから塗装工事を考えているお客さまにとって少しでも役立ってくれれば幸いです。

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